マンション管理情報1
平成23年7月14日、炎天下のなかパークサイド平塚の耐震改修工事を見学してきま
した。
【建物概要】
構造:鉄筋コンクリート造
規模:地上6階(1棟)、地上7階(3棟)255戸、延べ床面積22,891u
基礎形式:既製コンクリート杭、独立基礎
建設時期:昭和54年(1979年)竣工
補強工法:外付け型SPAC工法
【耐震改修工事の特徴】
1.高強度グラウトと高強度繊維シートによりせん断耐力を向上
2.太径鉄筋による曲げ耐力の向上
3.柱・梁接合部の補強によるせん断耐力の向上
【コメント】
1.専有部分に入らず居住者が住みながらできる工法で可能
2.バルコニー、廊下内の工事が主体で天候に影響されず工期も4〜5ヶ月と短工期
3.外観に大きな変化がなく違和感がない
【その他】
総工費約4億円の内二分の一約2億が国交省の補助金、管理組合の意思決定と
工事時期のタイミングが補助金事業対象になったものです。
建築技術支援境界の技術的なサポートもさることながらが、管理組合役員の強い
リーダーシップが本事業を成功させたものと強く感じられました。
補助金事業のため、耐震改修工事内容に限定されており、建物全体の大規模修繕
工事を並行して実施できなかったので、近々二回目の大規模修繕工事が必要とのこと
であった。
耐震改修工事は物理的な建物構造の強度を得ることができたものですが、説明・案
内していただいた理事会役員の方々のお話から、各区分所有者皆さんの精神的な心
の安心感が最大の成果のような気がしました。
パークサイド平塚耐震改修工事写真